フェイキック

フェイキックとは

フェイキックIOL/ICL   Phakic Intra-Ocular Lens/Implantable Contact Lensの略になります。

眼内(前房もしくは後房)人工レンズを挿入することにより視力矯正を行う手術です。韓国などではレーシックと比較してよりプレミアムな視力矯正手術として症例数をのばしており2011年1月時点で世界で20万症例以上の実績があるようです。また現在は術後の経過が良好な後房型のフェイキックが主流なようです。

フェイキックIOL/ICLは1997年にCEマークを取得し、2005年には米国FDAより認可を受けており、日本では2010年2月に厚生労働省より有水晶体後房レンズ(医療機器製造販売承認番号:22200BZY00001000)として承認されています。

また手術を行うにはスター社からのラインセンス(認定医制度)を取得する必要が有り、眼科専門医である必要があります。

スタージャパン株式会社

フェイキックの種類

フェイキックには種類が2つあり前房型と後房型があります。

フェイキックIOL 前房型

フェイキック

フェイキックIOL 後房型

フェイキック

 

フェイキックのメリット

  • レーシック適応外となる強度近視 例-12D以上、強度乱視の場合でも適応可能
  • 角膜が薄くレーシック不適応でも適応可能
  • 見え方の質がレーシックと比べてより高く、コントラスト感度の低下も少なくおさえる事が可能
  • レンズのサイズ、取り付け位置のズレ、度数の変化等、必要に応じてとりはずす事ができ可逆性がある。
フェイキックのデメリット
前房/後房フェイキック共通のデメリット
  • 眼内手術のため感染症のリスクがレーシックに比べて高い(0.1%以下 複数説有)
  • 眼圧の上昇により緑内障を引き起こす可能性がある
  • 適応検査/術前のコンタクト使用できない期間が長い(ソフトレンズ1週間、ハード1ヶ月)
  • 術後において1週間シャワー/洗顔できない(美容室でシャンプーだけしてもらう方が多いようです)
  • 価格がレーシックに比べて高額
前房型
  • 角膜内皮細胞の減少が顕著にみられる場合がある
  • 眼に直接ボールがあたるなど衝撃によりレンズがずれる可能性が有る

後房型

  • 房水の滞留/水晶体と眼内レンズとの接触により白内障を引き起こす可能性がある。

最新のレンズ

スターサージカル社(NASDAQ:STAA)のVisian V4Cという北里大学の清水教授 によって考案/開発されたレンズ。

中心に穴があり房水の流れを邪魔しない作りになっています。これにより事前のレーザによるPI(虹彩切開: Peripheral Iridotomy)が不要になり、手術の際の患者の負担も軽減されます。このレンズを使用した手術は2012年8月時点だと国内では北里大学と品川近視クリニックのみのようです。PIではレーザで穴をあけても塞がってしまったり、アジア人の眼においては欧米人に比べて穴がきちんと空きにくい等の問題もこれで解決できるようになったそうです。

フェイキック

 

白内障リスク

国内の論文/ブログを読んでも非常にばらつきが多くどれが本当かというのが判断が難しい問題です。多いものでは7年経過で20%程度が白内障になったというものもありました。

http://kageshiro.wordpress.com/2011/06/21/visian-icl-newer-is-better/

上記のブログにある通り1世代前のレンズv4bで白内障治療が必要(おそらく人工水晶体を挿入する白内障手術による治療)なのは1 – 1.5%程度ということです。

ここで引用されているソースはManagement of Complications in Refractive Surgery

で比較的バイアスが無いデータではないでしょうか。