角膜の構造とレーシックへの適応

角膜構造

角膜は全体(中心部)で約0.5 mm の厚さをもっています。

日本人の平均は約520μmm (0.52mm)ですので適応検査でこの数値から大きく乖離している場合は注意が必要です。逆に厚みがたっぷりとある場合は複数回の手術が可能な場合が多いでしょう。

レーシックでは別エントリで紹介したとおり角膜実質層にレーザを照射して屈折率を調整します。

角膜内皮層という部分に角膜の内皮細胞があり、角膜内皮細胞は房水を押し戻し角膜が透明な状態を維持する役割を担っています。コンタクトレンズをしていると角膜内皮細胞の数が減るのが裸眼状態と比べて早くなるため、コンタクトレンズの使用可能年数は一般に25年程度と言われます。内皮細胞数2000/mm2がコンタクトができる限度といわれています。

角膜内皮細胞は出生直後には5000個/mm2 程度あり、成人で3000~3500個/mm2程度、 60歳以上であれば2500個/mm2 ぐらいで年齢とともに減少し、二度と再生しない細胞です。

角膜内皮細胞の数が極端に減少すると角膜水泡症となり、角膜が濁り正常な視界を維持できなくなります。

ごく初期のうちは、濃度の濃い生理食塩水の点眼や眼軟膏(がんなんこう)で角膜中の水分を吸い取ることによって、少し視力がよくなりますが、根本的な治療ではなく、
根本治療には、角膜移植が必要になるということです。

適応検査で内皮細胞の数についても知る事ができますので、事前に上記の数値と大きく乖離していないか確認することが重要だと思われます。また、誤差が大きくでやすい検査のため標準値より下にでてしまった場合は数カ所で検査を受けられた方が良いでしょう。

この内皮細胞数が少ない方はフェイキックIOLの前房型の施術は向かないと言われています。