レーシック難民になったと思ったら

自分がなった時には完全にテンパってしまい色んな眼科をかけづりまわったり、弁護士をまわったり、どこに行けば同じ症状の被害者に会えるかもわからず、迷走して正直時間も労力も使いました。
そこで新規に不幸にもレーシック難民になってしまったと思われた方向けに対応方法を共有できればと思います。
■クリニックへの対応
怒りが爆発するのはマリアナ海溝よりも深く理解できますが、冷静に対処しましょう。
1.カルテの全カラーコピー取得(診察時の問診票含む)
2.もらえるものは貰う(眼鏡作成費、コンタクト、目薬等)
3.弁護士の介入をほのめかさない
4.問題発生後の診察の録音
5.合意書には絶対に簡単にサインしない
6.高圧的、脅迫的な行為に屈しない
1.カルテの全カラーコピー取得(診察時の問診票含む)
ですが角膜トポグラフィーをみるためにはカラーコピーでないと見れないためです。また診察時の問診票の回答も裁判などで使える(例:夜間の運転良くするなのに、グレアが出る可能性の強い手術を行われる等)可能性があるので取得しておきましょう。
カルテを改竄される可能性もありますのでできるだけ早い段階でカルテの全コピーを取得しましょう。クリニックによって費用が発生する場合もありますが、大事の前の小事なので目をつむって取得しましょう。その時に不必要な嫌がらせをうけないようにできるだけ冷静に取得しましょう。
2.もらえるものは貰う(眼鏡作成費、コンタクト、目薬等)
問題が発生してもクリニックは当初できるだけ穏便に問題を解決しようとするところが多いようです。なので眼鏡やコンタクト代についても出してくれたりするところが多いので貰える物はもらいましょう。クリニックも裁判になると判断するとそういった治療や補償もストップすることが多いです。
3.弁護士の介入をほのめかさない
クリニックが最もおそれているのは訴訟やウェブで悪評がたつことです。弁護士を介入させるということをいうとクリニックも完全に臨戦モードになり、治療やサポートについても打ち切るところがほとんどなので。弁護士には相談しつつもクリニックには決して相談しているということを言わないようにしましょう。
4.問題発生後の診察の録音
できるだけ診察時には怒りを抑えて、淡々と事実を指摘し、担当医からの失敗を認めさせその内容を録音するのが良いと思います。
できれば勿論術前から診察内容を録音しておくのが良いのですが問題発生時から録音しても十分役にたつと思います。
ちなみに私はこれを使用しました。ポケットに入れてても問題無く録音できました。
オリンパス ボイスレコーダー

5.合意書には絶対に簡単にサインしない
被害者の方の中には、相当な過失がクリニックにあるにもかかわらず、ひどい条件でクリニックから提案された合意書にサインしてしまっている人が多くいるようです。後から訴訟することは可能ということを弁護士からも言われていますが、不利に働くのは間違いないので絶対に安易に判断せず、弁護士と何度も打合せして熟慮される事をお勧めします。私も合意書を提案されましたがサインしていません。
6.高圧的、脅迫的な行為に屈しない
事務局から一日に高圧的な態度で一日に10回近く電話がかかってきたり、幹部医師等から威圧されたりされた方が多くいますが冷静に対処しましょう。クリニックもトラブルになっている患者との対応については録音している可能性が高いので、威圧的な態度を取られても挑発にのることなく冷静に録音して対応しましょう。
■実際の治療で行く眼科
こちらのページにレーシック難民 御用達病院のページを追加しました。尚当然ですがレーシッククリニックではきちんとした治療を受けれる可能性は低く(そもそも後遺症の存在を認めない)、難民の皆さん別の病院にて治療を受けられています。
(慶應大学病院、東京医科歯科大学病院、梶田眼科、糸井眼科、よしづ眼科等)
もっと良い病院がありましたらお知らせください。
■弁護士への相談
レーシック難民は眼科グルグルの後 弁護士グルグルにもなりがちです。
こちらのエントリで特集したとおり中には証拠保全費用および調査費用目的で受任して、その後放置したりする弁護士もいるようなので、きちんと信用できる弁護士かどうか見定めましょう。所属の弁護士会に連絡して確認するのも方法のひとつです。
私の場合は医療問題専門の弁護士事務所にも電話しましたが、ウチでは手に負えないと言われ、医療問題弁護団に相談しています。
医療問題弁護団については銀座眼科の事件に関しても担当しておりレーシック訴訟の経験値が多少は他の弁護士事務所よりあると考えています。
ここのファームはレーシック訴訟強いよ というのがあればお知らせください。
■行政への通報
行政も統一された窓口はありませんが現在下記の2つが有力なようです。弁護士の斡旋も行ってくれます。
独立行政法人 国民生活センター トラブルメール箱
消費者ホットライン
0570-064-370
■レーシック難民を救う会
こちらのサイトです。
コミュニティに参加すると様々な治療法の情報共有等が行えますしお互い励ましあって元気づけられます。
以上簡単ですがレーシック難民マニュアルでした。皆様が一日も早く難民卒業される日が来ることを祈念します。